Phantom Blade Zeroの戦闘解説:Sha-Chi、Ghostep、ビルド
8月17日のState of Playで明らかになったPhantom Blade Zeroの戦闘要素を整理。武器数をめぐる2つの公式Sonyページの食い違い、鍛え直し、召喚、Hellwalkerで変わる敵の挙動まで解説する。
このガイドは英語版を翻訳したものです。事実関係とソースは変更していません。 英語原文を読む .
Phantom Blade Zeroの戦闘の役目はただ一つ。wuxia映画をそのまま遊べる形にすることだ。それを支えるのが、スタミナに似たリソースのSha-Chi、敵の攻撃を色で見分けて対応を変える2種類の攻撃、そして正解を完璧に当てるほど報いるGhostepというカウンターだ。
Phantom Blade ZeroのState of Play特集は2026年8月17日に配信され、内容の中心はまさにこのページの主題だった。武器、ビルド、難易度について、放送内容とSonyの公式まとめをもとに整理し直している。
先に1点だけソースについて補足しておく。以下で使うメカニクス名のSha-Chi、Ghostep、Brutal Move、Killer Move、Power Surgeは、SonyやS-GAMEではなく、ハンズオン先行プレイ(CGMagazine、TechRadar)とWikipediaに由来するもので、8月17日のまとめ記事には出てこない。
最初に2つ注意がある。武器数はSony系の2つのページで食い違っていて、今広まっている「55種類」は、公式発表そのものではなく、媒体側の計算だ。もう1つ、難易度モードは単なるスライダー調整ではないが、その中身についてSonyが文書化した内容は、多くの要約記事が示すよりずっと少ない。
State of Playで確認できたこと
| Claim | Where it stands |
|---|---|
| メイン武器30種超、Phantom Edges 25種 | 公式 だが、PlayStation.comではPhantom Edgesは20種超 |
| 武器強化、アクセサリーの組み合わせ、素材を回収できる鍛え直し | 公式 |
| 遠距離攻撃と召喚をビルドに組み込める | 公式 |
| 一部の敵を倒すと武器種が増える | 公式 |
| Wayfarer、Hellwalker、Sixty-Six Daysの3難易度 | 公式 |
| “Pathbreaker”という4つ目のモード | 報道ベースのみ。SonyやS-GAMEの情報源にはない |
| Sixty-Six Daysが66ライフ制のソフトパーマデスであること | 報道ベース |
| プレイ可能デモ | 一切言及なし。発表も否定もされていない |
Sha-Chi: すべての軸になるリソース
Sha-Chiは戦闘の中核リソースだ。 攻撃を命中させることで溜まり、次の用途に消費する。
- 強攻撃
- ブロック
- Power Surge - 各ブレードに1つずつ備わる、いわば必殺技
武器種によってSha-Chiの回し方が変わるため、ビルドはダメージだけでなく経済設計も変わる。ブロックでSha-Chiを消費し、攻撃でSha-Chiを生成する仕組みなので、回避で耐えるよりも攻め続ける方向へプレイヤーを押し出す。スタミナを回避に使うタイプのゲームとは、そこが決定的に違う。
Brutal MovesとKiller Moves
防御の読み合いは、色付きで区別される2種類の敵攻撃を前提に組まれている。ここを見誤るとやられる。
| Attack class | Visual flag | Correct answer |
|---|---|---|
| Brutal Move | Blue glow | ブロックはできるがSha-Chiを削られるので、パリィするのが正解 |
| Killer Move | Red glow | ブロックもパリィも不可。回避する |
この違いが、そのまま難易度の上限になっている。Brutal Moveをブロックしても生き残れるが、リソースは確実に削られる。パリィできればその消耗を避けられ、次のカウンターにつながる。
Ghostep: 報酬の核
Ghostep(先行プレイでは “Ghost Step” と表記されることもある)は、作品を象徴する仕組みだ。次のどちらかを完璧に決める。
- Brutal Moveに対する完璧なパリィ
- Killer Moveに対する完璧な回避
するとSoulが位置を取り直し、時間がスローになったうえで敵の背後へ回り込み、大ダメージを狙える隙が生まれる。戦闘の勢いはそのまま続く。
このゲームのループはこれに尽きる。色を見極め、正しい防御を選び、フレーム単位で成功させ、映画的な反撃で報酬を得る。
武器数: 2つの公式ソース、2つの数字
ここは慎重に読む価値がある。ほとんどの報道が単純化してしまっているからだ。
| Official source | Main / primary weapons | Phantom Edges |
|---|---|---|
| PlayStation Blog State of Play recap (Aug 17, 2026), bylined S-GAME founder and CEO Soulframe Liang | “more than 30 main weapons” | 25 |
| PlayStation.com product page | “30+ primary weapons” | 20+ |
| Steam store copy | “over 30 primary weapons” | “more than 20” |
Sonyが管理する2つのページが互いに食い違っていて、S-GAME自身のSteam文言は少ないほうの数字に合わせている。放送と開発者名義のまとめ記事で使われていたのは30+/25の組み合わせで、ストア文言はそれより古い宣伝文の可能性が高い。ただし、SonyもS-GAMEもその点を明言しておらず、両者の数字は整理されていない。
だから、「55種類の武器」を事実として扱ってはいけない。 これはBeebom、Shane the Gamer、wccftechが55、SavePointが55+、Gamereactorが50+といった形で、上限未確定の数字を足し合わせた媒体側の算術にすぎない。確定的に言えるのは25だけで、「30種超」は下限だ。正直に言えば、メイン武器は少なくとも30種、Phantom Edgesは20種超または25種、どちらを参照するかで異なる、が最も正確なまとめだ。
もう1つ補足しておくと、この数は別モードのSixty-Six Daysではなく、ベースゲームの数(“while exploring the Wulin”)を指している。
実際に映っていた武器
放送を扱った各メディアは個別の武器名を挙げているが、これは公式一覧ではなく、報道側の書き起こしだ。Noisy Pixelは8種を挙げている。Drunken Sword、White SerpentとCrimson Viperの双剣、Soft Snake Sword、iron fists、hammers、Tiger Cannon、Flaming Maneだ。Playfrontはその一部をより絞って記している。
Phantom Edgesがcannons、lances、axes、hammersにまたがるという理解も、同じく報道ベースだ。放送映像を見た媒体の説明であって、Sonyのまとめには武器カテゴリ自体が書かれていない。
以前のハンズオンでは、主武器として双剣、katana、longsword、greatswordが挙がり、副武装には投げナイフ、chain sickles、呪符、bowが含まれていた。
強化、アクセサリー、鍛え直し
ここが本当に新しいビルド要素で、しかも核は公式情報だ。Sonyのまとめによると、武器は強化でき、さまざまなアクセサリーと組み合わせて「自分が作りたいビルド」を形にできる。
しかも、その投資は取り返しがつく。Sonyの投稿では、すでに強化した武器を後から見直したくなった場合、鍛え直しによって素材を回収し、別の武器に再投資できるとされている。名前こそ違うが、実質的にはリスペックの仕組みだ。これで気軽に試せる幅が大きく広がる。さらにSonyは、一部の敵を倒すと武器種が増えるとも明記しており、入手は単なる探索ではなく戦闘と結びついている。
細かい仕組みは放送をもとにした報道で、公式投稿にはない。Noisy PixelとPlayfrontは、鍛え直しはReforging Talismanというアイテムで行い、武器レベルを初期化すると報じている。強化によって武器ごとの形態や技が解放されるともしている。BeebomとKhel Nowは、各武器に固有の能力と攻撃パターンがあり、盾持ちにはハンマーを当てる、といった形で敵に応じて持ち替える想定だと補足している。また両者ともスキルツリーの存在に触れているが、これはSonyの文章には出てこない。
装備構成は主武器2本+Phantom Edge 2本で、戦闘中にも切り替え可能だ。ディレクターのSoulframe Liangは、完成形のビルドを次のように説明している。
“You can basically equip 2 main weapons and 2 secondary weapons. So, all these combinations of 4 weapons, along with 2 potions and 2 accessories, make a full build.”
彼は、ボスや強敵ごとに必要なビルドが違うとはっきり述べている。1つの装備で最後まで押し切るタイプのゲームではない。
遠距離攻撃と召喚
Sonyのまとめでは、戦闘を自己表現として捉え、これまで未確定だった2つの選択肢を挙げている。遠距離から戦うこと、そして召喚による戦闘支援だ。公式文では「遠くから敵を倒す」か「召喚を使って戦闘を支援する」かを選べるとされ、選択肢は多いとしている。
それ以上のことは書かれていない。召喚の種類、消費リソース、クールダウンの仕組みは、まとめ記事でもプレゼン内容でも明かされていない。 召喚が存在することだけは確定しているが、それ以上は未説明として扱うべきだ。
ここははっきり言っておく。Phantom Blade Zeroはシングルプレイだ。PlayStation Storeには1人プレイとあり、PlayStation Blogの投稿にも協力プレイやオンライン要素はない。召喚はAI味方の仕組みであって、侵入や協力プレイの入口ではない。
遠距離については、PlayStation StoreがDualSenseの振動とトリガー効果を確認している。GamingBoltが8月18日に取り上げた短いS-GAMEトレーラーでは、弓を引くとトリガーの抵抗がさらに強くなること、加えて戦闘ハプティクスと3Dオーディオが紹介されていた。
レベル制はない - 成長は武器単位
従来型のレベル上げは存在しない。 Liangはその点をかなり明快に述べている。
“We are not going to do a leveling system, like you hit level 100 for HP or level 100 for your attack… [we want] each step of progression to have meaning, to be more curated.”
代わりにあるのは、各武器とPhantom Edgeごとの強化ルートと、新しいスキルや動きを得る進化システムだ。鍛え直しと組み合わせることで、成長はキャラクターシートに固定されず、武器間で持ち運べる。
難易度: Sonyが名付けたものと、報道だけが名付けたもの
ここも、報道と公式情報が分かれるポイントだ。
| Mode | Status | What is actually confirmed |
|---|---|---|
| Wayfarer | Official | 「物語を素直に楽しみたい人向け」 |
| Pathbreaker | 報道ベースのみ | Inven Global、GamingBolt、Noisy Pixel、GamereactorなどがWayfarerとHellwalkerの中間段階として記載。ただし何を変えるかはどこも説明していない。SonyやS-GAMEの情報源には存在しない |
| Hellwalker | Official | 「より高度で適応的な敵AI」に直面する。ファーストパーティーが示した説明はこれだけ |
| Sixty-Six Days | Official (name only) | Sonyは「気軽に遊べるものではない」とだけ述べ、それ以上は触れていない |
Sonyのブログでは3つの難易度名が挙がっているが、合計数は書いていない。つまり「3つ」と断定するのではなく、範囲として3つを示している。同じ投稿の日本語版でも、同じ3つが使われている。Gematsu、VGChartz、CGMagazine、SavePointは3名称をそのまま掲載し、Inven Global、GamingBolt、Noisy Pixel、Gamereactor、Shane the Gamer、TechRadarは4つとしてPathbreakerを載せている。
もっともありそうなのは、Pathbreakerが画面上の難易度メニューには表示されていたが、説明はされなかったという読みだ。Noisy Pixelも「表示はされているが詳細はない」としている。機械的な裏付けが1つだけあり、Inven GlobalはSixty-Six DaysはPathbreakerかHellwalkerをクリアすると解放されると報じている。それでも、公式ソースは4段階構成もその名称も確認していないので、事実としては書かない。
名前の揺れについても補足しておく。配信前の報道では中間段階を”Gamechanger”と呼んでいた。配信後のまとめでは”Pathbreaker”に変わっている。どちらの名前も、公式のS-GAME/Sony情報には一度も出ていない。
Hellwalkerは数字ではなく挙動を変える
公式の説明は狭く、しかもボス限定ではなく敵全般についてだ。より高度で適応的な敵AIということだけが確認されている。
放送を扱った媒体が、その具体像を補っている。ここから先は報道ベースだ。
- Inven Global: Hellwalkerのボスは「決まったパターンを繰り返すだけではなく、プレイヤーとの距離、攻撃の空振り、同じ行動の繰り返しを踏まえてリアルタイムに反応する」
- Playfront: ボスは間合いに応じて動的に反応し、ミスを罰する
- Push Square はS-GAMEの説明として、最難関では敵AIがプレイの癖に反応し、戦闘中に適応を迫るとしている
- Noisy Pixel は独自の要約として、Hellwalkerには格闘ゲーム由来の基本システムが組み込まれていると述べている
これらのモードを実際に触った媒体はないため、固定パターンとの対比や「癖を読む」という描写は、放送の補足説明であって、実機検証済みの挙動ではない。
ただしこれは、S-GAMEが配信前から語っていた内容とは整合している。ゲームディレクターのQiwei Liangは、ボスAIに格闘ゲームの発想を借りていると説明していた。状況が有利なら「幸運な引き」を引き、攻撃が当たればコンボが続き、外せば別の反応に切り替わる。低難易度では同じボスでもあらかじめ決められた手順で動く。以前の報道では、HellwalkerはNew Game+を条件に解放されるクリア後要素とされていたが、8月17日のSonyまとめでは、その条件はどちら向きにも書かれていない。
Sixty-Six Days: 時間ではなくライフ制
報道では、Sixty-Six Daysはメニュー上で最も極端な選択肢として扱われている。ただし差はある。Sonyはこれを最難関とは言っていない。ブログではHellwalkerと並ぶ挑戦的な選択肢として紹介しているだけで、ルールは明記していない。
報道が伝えている内容は次の通り。
- 66日という物語設定に合わせて、66ライフが与えられる
- 敗北のたびに1日を失う。 カウンターが0になると、そのランは完全終了
- 敵の強さとボス挙動はHellwalkerと同等(Inven Global、Noisy Pixel)
- Inven Globalによると、PathbreakerまたはHellwalkerで本編をクリアすると解放される。GamingBoltはPathbreakerクリア後に使えるとしつつ、先にHellwalkerを勧めている。CGMagazineは単に解放要素だとしている
- GamingBoltは独自見解として、これは一般的なパーマデスよりは穏やかで、1回の死亡で最初からやり直しにはならないと補足している
このモードと本編設定を混同しないこと。 キャンペーン本編の66日は物語上の枠組みであり、Soulは致命傷を負って66日の命を与えられる。カウントダウンがルールとして機能するのはSixty-Six Days modeだけで、しかも数えるのは経過時間ではなく死亡回数だ。厳密さのために補足すると、本編にタイマーがないと明言した媒体も、あると明言した媒体もない。どこもタイマーには触れておらず、このモードで初めて機械的なルールになる、という読みが自然だ。
ソウルライクなのか?
開発側は違うと言っている。公式に「soulslike」と「hack-and-slash」の両方を拒否している。デザイン面でも、それを裏付ける要素がある。
- 選択式の難易度。固定された1種類の難しさではない
- レベル上げなし。壁を数値で越えるのではなく、鍛え直しでビルドを組み直せる
- ボスのフェーズチェックポイント。第2フェーズで倒されても、最初からではなく第2フェーズから再開する
最後の点は、このジャンルで比べられがちな作品との差としてかなり大きい。難易度の違いを実際にどう捉えるかは、difficulty and length guideを参照してほしい。
放送で触れられなかったこと
デモ。 State of Playではプレイ可能デモに一切触れられていないし、PlayStation Blogのどちらの投稿にも記載はない。これは重要だ。8月11日にPS5版デモのストア掲載が一時的に出て、その後取り下げられたため、期待が先に立っていたからだ。
ここでの扱いは明確にしておく。これは否定ではなく沈黙だ。SonyもS-GAMEも、デモを中止したとも、延期したとも、そもそも存在しなかったとも言っていない。2026年8月19日時点では、発売日も公式声明もない。デモが消されたと断定する記事は、ないものを読みすぎている。
Phantom Blade Zeroは2026年10月29日にPS5とPC向けにSteamとEpic Games Storeで発売予定だ。Sonyのまとめには「USおよび一部地域では10月28日」との注記があるが、これはPlayStation 5向けの文脈に付いたもので、PC版への適用はそこで確認されていない。S-GAME自身のサイトとPlayStation Storeはいずれも10月29日表記になっている。
よくある質問
Phantom Blade Zeroの武器は何種類ある?
Sonyの公式情報は2つあり、数字が食い違っている。8月17日のState of PlayをまとめたPlayStation Blogでは、S-GAME CEOのSoulframe Liang名義でメイン武器が30種超、Phantom Edgesが25種と記載されている。一方で、PlayStation.comとSteamではプライマリ武器が30種超、Phantom Edgesが20種超となっている。記事で流通している「55種類」という数字は、こうした開示済みの数値を足し合わせた媒体側の計算で、公式の総数ではない。
Phantom Blade Zeroはソウルライク?
開発側は否定している。ソウルライクでもハクスラでもないと説明している。難易度は選択式で、従来型のレベル上げもなく、ボス戦では死亡しても戦闘開始地点ではなく、そのフェーズから再開する。
Phantom Blade ZeroのSha-Chiとは?
Sha-Chiは戦闘の中核を担うリソース。攻撃を当てて溜め、強攻撃、ブロック、Power Surge系の能力に消費する。武器種ごとにSha-Chiの扱い方も異なる。
Ghostepとは?
Ghostepはこの作品を象徴するカウンター。青い表示のBrutal Moveをパリィするか、赤い表示のKiller Moveを一瞬のタイミングで回避すると、Soulが敵の背後へ回り込み、時間がスローになって大ダメージの隙が生まれる。
Phantom Blade Zeroで武器強化をやり直せる?
できる。Sonyの公式State of Playまとめでは、強化済みの武器を鍛え直すことで投入した素材を取り戻し、別の武器に再投資できると説明している。そのため、ビルドは一方通行ではない。
Sixty-Six Days modeとは?
Sonyはこれを難易度オプションとして挙げており、『気軽に遊べるものではない』としているだけだ。放送をまとめた各メディアでは、66回のライフを持つソフトパーマデス形式で、死ぬたびに1日失い、0になると完全終了すると報じられている。だが、その仕組みは公式発表ではなく、報道ベースの情報だ。